世界一の実績を持つ神戸屋の飾りパン。パン職人のチャレンジに迫る!

飾りパンってなに?

飾りパンは、食べるためのパンではなく、ディスプレイ用や芸術的作品としてつくられたパンのこと。長く飾れるように、通常よりも糖度の高いパン生地を使い、発酵せずに焼き上げられます。

ヨーロッパではドイツやフランスを中心に、ウインドウの飾りつけやインテリアとして長く親しまれてきました。きっと「見た目でも楽しんでほしい」、「気持ちよく買い物をしてほしい」という想いから生まれたのでしょう。そして、シェフの技術力をお客様に知ってもらうことにもなって来ました。

飾りパンは日本でも少しずつ広まってきていて、クリスマスやハロウィンなどのイベント、結婚式のウェルカムボードの装飾に使われているほか、家に飾れる小さなインテリアアイテムも登場しています。

何度も“世界一”に輝いた、神戸屋の飾りパン

神戸屋のパン職人が多く出場してきた、パンの世界大会「ベーカリーワールドカップ(クープ・デュ・モンド)」にも、飾りパン部門があるのをご存知ですか。

日本が初出場した1994年大会では、神戸屋のパン職人が飾りパン部門で優勝しました。その後も、神戸屋の職人は日本代表メンバーとして出場を続け、1996年に飾りパン部門で優勝、2002年、2012年には総合優勝という輝かしい成績を残しています。

神戸屋では、約30年にわたって職人たちが飾りパンの技術を磨き続けてきました。そして、熟練職人から若手職人へとその技術を受け継ぎながらさらなる高みを目指しています。

2024年大会「飾りパン」部門には、梅谷誠吾が出場!

2024年1月に開催される「ベーカリーワールドカップ(クープ・デュ・モンド)」の飾りパン部門に出場するのは、神戸屋レストランのパン職人・梅谷誠吾。梅谷は、1996年の神戸屋入社以来、主に関西の店舗でパンづくりに励んできました。

梅谷:“すべてのパンを上手につくれる職人になりたい”という想いから、これまでフランスパンからデニッシュ系、総菜パンなどさまざまなパンについて学び、技術を磨いてきました。飾りパンを知ったのは、20年ほど前。先輩がつくっているのを見ながら、少しずつ技術を学んで、実践を重ねてきました。
 

「ベーカリーワールドカップ」初出場への意気込み

今回、初めて日本代表メンバーに選ばれた梅谷。現在、大会に向けて他の日本代表メンバー2名(パン部門、ヴィエノワズリー部門)と共に、社内外のさまざまな環境で練習を続けています。

梅谷:約3ヵ月かけて、作品の全体デザインから、各パーツ、細かい装飾などを考案しました。飾りパンの審査では、特に“立体的な美しさ”が問われます。正面はもちろん、横から、後ろから見ても美しく見える必要があります。美しさのほかには“どうやって作られたのだろう”と思わせるような精巧さや驚きを感じてもらえることも意識しています。
 

梅谷:日本代表メンバーとして出場するからには、優勝を目指したい。日本とは環境の異なるフランスで、そして使い慣れていない設備を使って勝負することになりますが、そんな状況でも実力をきちんと発揮できるように、準備やトレーニングは入念に行っています。

 

可愛らしい飾りパンを日常で楽しみませんか?

「ベーカリーワールドカップ(クープ・デュ・モンド)」では、各国の代表メンバーが実力を競い合いますが、飾りパンは、もともと“見て楽しむパン”。

皆さんに“もっと身近な存在として飾りパンを楽しんでほしい”という想いから、神戸屋では自宅に飾れる可愛らしい飾りパンをご用意しました。 クロワッサンやプレッツェル、フランスパンなどの形をした「飾りパンマグネット」(全6種)や、大輪のバラの花と麦の穂が印象的な「飾りパンリース」です。 オンラインストアにて販売しているので、ぜひのぞいてみてくださいね!

神戸屋オンラインストアは、こちら

日本の作品テーマは「ブレイキン」!

今回、大会側から出されたテーマは、「スポーツイベント2024」。
参加する各国の代表メンバーは、スポーツイベントで行われる競技をそれぞれ作品に表現しました。

梅谷:日本の作品テーマは、「ブレイキン(ブレイクダンス)」です。スポーツイベントの新種目として注目を集めていますし、日本人選手は予選で好成績を収めているので、ぜひスポーツイベントでも活躍してほしい、という想いを込めました。
 

梅谷:この作品で一番こだわったのは、“躍動感”です。中央に配置した人形は、逆立ち&足を大きく開くことでダイナミックな動きを表現しました。ジャケットやズボンに入れた細かいシワ、まわりに配置した細長いスティック、下で炎のようにゆらめくモチーフは、動きを感じさせるための工夫です。ラジカセ、さりげなく貼り付けた文字など、ストリート生まれであるブレイクダンスらしさを感じさせる装飾もポイント。全体的に、あえてアンバランスさを感じさせるような佇まいにしているので、見る人にちょっとした驚きを感じてもらえるはず。作品の高さは約160㎝。大会の規定で、高さは140㎝以上160㎝以内と決められているのでその制限範囲の最大で仕上げました。
 

クープ・デュ・モンド 2024 日本代表は 世界第3位となりました

1/21~22にフランス・パリで開催された、パンの世界大会『 クープ・デュ・モンド(ベーカリー・ワールドカップ)2024 』
日本代表は、世界第3位となりました。
皆様ご声援ありがとうございました。引き続きよろしくお願いいたします。

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