ドライフルーツがぎっしりで味わい深い!「フッツェルブロート」

神戸屋の人気パンの秘密に迫る!「フッツェルブロート編」

1982年頃、「神戸屋レストラン」の関東初出店に合わせてつくった記念すべきパンです。
「神戸屋」の職人が、ドイツ研修から持ち帰った書籍を参考に、日本人の口にも合うような神戸屋オリジナルのレシピを考案。
試作とレシピ修正を何度も繰り返し、完成するまでに1年以上もの月日がかかった渾身の商品です。以来、神戸屋では40年以上にわたって同じ製法でずっとつくり続けています。
ほかではあまり見かけない、ちょっと珍しい「フッツェルブロート」。その魅力、こだわりとは?

教えるのはこの人
フッツェルブロートの匠・古川明理

1968年、神戸屋に入社。神戸屋で海外研修が盛んだった時代にドイツでパンの技術を学ぶ。持ち帰った知識、技術を活かし、「フッツェルブロート」、アーモンドペストリー」など神戸屋の人気パンや定番パンを多く生み出してきた。1994年、日本代表が初出場した「ベーカリーワールドカップ」の飾りパン部門で優勝。以来、日本での飾りパンの第一人者として後進の指導を行う。現在は、神戸屋の技術顧問を務めている。

「フッツェルブロート」のおいしさの秘密に迫る!

――「フッツェルブロート」とは

「フッツェルブロート」は、もともとは北欧で冬の時期に食べられていたものです。現在は北欧やドイツを中心に、シュトーレンと同様にクリスマスシーズンによく食べられています。フランス・アルザス地方には、これとよく似た「ベラベッカ」というお菓子もあります。

中にリキュールの効いた数種類のドライフルーツとクルミがぎっしりと詰まっていて、少し固めのしっかりとした生地で包まれているのが特徴。本来は洋ナシが使われますが、「神戸屋」がこの商品を開発した1980年代に日本では洋ナシがなかなか手に入らなかったため、手に入りやすい材料を使い、日本人の口に合う味わいに仕上げています。

――味わいの特徴

しっとりとした食感で、オレンジピールやレーズンなどのドライフルーツの甘み、旨みをたっぷりと味わえます。
また、噛むごとにリキュールとシナモンが香り、ドライフルーツの味わいと相まって心地よい余韻を残します。味わい深さや贅沢感のある、少し大人向けのパンです。

――神戸屋の「フッツェルブロート」に使われている素材

主な原材料は、オレンジピール、レーズン、ドライチェリー、ドライアップル、ドライパイナップルをラム酒やブランデーで漬け込んだものと、クルミ。風味付けとして、バニラシュガーとシナモンパウダーも入れています。小麦粉ベースの少量の生地を混ぜ込んでドライフルーツやクルミを繋ぎ、少し粘度のある固めの生地で全体を包みこんでいます。

――神戸屋の「フッツェルブロート」の製法のポイント

ドライフルーツとクルミと生地が、まんべんなく混ざるようにするのがポイントです。ただ、混ぜすぎてドライフルーツが潰れると、中に含まれる水分が出てきて生地全体がダレてしまうので、そうならないように注意しながら行っています。基本的に、混ぜる作業は機械で行っていますが、タイミングを見ながら職人が手作業で細かな調整を行います。

また、生地全体に均一に火が入るように、外側の生地は厚みの差が出ないように伸ばして包み込んでいます。この成形の作業も、高い技術力が求められる部分です。

――「フッツェルブロート」のおすすめの食べ方

8㎜~1㎝の厚さにスライスして、焼かずに何もつけずにそのまま食べるのがおすすめです。午後のティータイムやおやつの時間に、紅茶と一緒に食べると優雅な気分を味わえますよ。ドライフルーツがたっぷりと入っているので、ワインとも合います。

洋酒に漬けたドライフルーツの風味が徐々に生地全体に広がって馴染んでいくため、焼いた当日ではなく、翌日以降に、より味わい深さを増していきます。購入後、数日かけて毎日ひと切れずつ食べるとその味わいの変化を楽しめます。

「フッツェルブロート」は「神戸屋オンラインストア」でも販売しています


多くのファンやリピーターの方々に支えられ、根強い人気を誇る「フッツェルブロート」。
他のパンと違い、日持ちがして長く楽しめるため、自分へのプチご褒美や大切な方への贈り物にされる方も多い商品です。

他ではあまり見かけないということもあり、「神戸屋オンラインストア」でも大好評。オンラインストア以外では、「神戸屋キッチン」「神戸屋レストラン」の店頭でもお取り扱いしています。
神戸屋が長年にわたってつくり続けてきた伝統の「フッツェルブロート」、ぜひ味わってみませんか?

 ※この商品は「KOBEYA ONLINE STORE」 でご購入いただけます。 KOBEYA ONLINE STORE

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